焚き火シートはキャンプで楽しんだ後に「焚き火台の下にある芝生や植物まで燃やしてしまった」と悩んでいる方には耐火ができて便利です。自然を愛するキャンパーさんにはおすすめですね。
焚き火で地面を防火をする時におすすめなのがスパッタシートです。
防火シートに焚き火台や薪グリルをのせるだけで地面へのダメージを軽減できます。バーベキューの時にもあると安心ですね。
とくにアウトドアで「直火が禁止のキャンプ場」で活躍します。
チクチクしない焚き火シートは手も痛くないので手袋をしなくても使えます。耐熱性のあるスパッタシートがあれば低い位置で焚き火ができるので便利ですね。
地面が焦げないように保護できるスパッタシートはキャンプの時に1枚あると便利。耐熱性や不燃性のあるシートで人気ブランドをランキング形式でご紹介しています。
焚き火台シートを選ぶときにご参考ください。購入するときには素材をチェックすると良いですね。
もくじ
焚き火でスパッタシートを敷く
焚き火ではスパッタシートを敷いて地面を守るようにしましょう。
直火禁止のキャンプ場などであると安心です。
キャンプ場でキャンパーが困るのが芝生サイトの場合です。芝生で直火禁止だと炭が落ちたら燃えてしまうので、ちょっと怖いんですよね。
そういう時にはスパッタシートを下に敷いてから、シートの上に焚き火台を置くと火花から地面を保護し、熱のダメージから地面を守ることができます。
ちなみに、始めに火を付けるときには風に強いZippoがおすすめです。
出典:Amazon ロゴス(LOGOS) たき火台シート サイズ:80×60cm
後は、秋や冬などで地面に燃えやすい落ち葉がある時にも、火事を防ぐためにスパッタシートがあると安心です。
ちなみにスパッタシートで焚き火台を自作するキャンパーもいますが、ハトメに引っ掛けて空中に浮かせて使うのはあまりおすすめできません。
シートを上げて燃やすタイプのものはメッシュが多くスパッタシートとは違うからです。
これはファイヤーピットというメッシュタイプの焚き火台なので、スパッタシートとは違いますね。
メッシュのシートで空気が通るので炭が燃えやすいので、これはこれで便利です。
スパッタシートの場合には、ある程度の重さがあるので少しの風なら心配はないのですが、焚き火台のようにスパッタシートを上にあげてしまうと強風が吹いた時に危険です。
スパッタシートの使い方は、四隅には石などで重しをする。または、ハトメを付けてペグで止めると良いですね。風に煽られずに地面に固定ができます。
焚き火シートとは?
焚き火シートとは何かというと下を防火するスパッタシートのことです。
不燃素材で地面を保護できるのがメリットで、火の粉で芝生や石などを焦がさないようにします。また、芝生の場合は焚き火台の下は熱だけで焼け跡が付いたりするので注意です。特にピコグリルのようにスリット(穴)から火の粉が下に落ちると地面が焼けてしまいます。
また、キャンプ場だけでなく溶接の現場でもスパッタシートが用いられます。溶接や飛び散る火花から下や周りを保護するために使うものですね。1000℃ぐらいまでは養生するシートとして使えます。
ほとんどのスパッタシートはガラス繊維なので素手だと肌触りは少しチクチクします。
肌が敏感な方は軍手などの手袋をして使用するのがポイントです。
後片付けが楽になる
焚き火シートを使うことでキャンプをした後の後片付けが楽になるというメリットもあります。
焚き火台を使う場合には周囲に灰なども飛び散るのでシートにのっていればまとめて処分できます。
焚き火シートの選び方
カーボンフェルトやガラス繊維の素材がある
焚き火シートにはガラス繊維やカーボンフェルトの素材があります。
ガラス繊維のシートは少し手で触ると皮膚がチクチクします。痛むほどではないですが使っていて気になるキャンパーさんもいると思います。
メリットは価格が安いことと少し厚みがあるので丈夫な生地ですね。
カーボンフェルトの場合は耐熱性があり軽いのが特徴です。フェルトは不織布なので軽量で耐熱性のある炭素繊維です。
焚き火シートの材質は大きくわけてこの3つです。
- シリカ繊維(高耐熱ガラス繊維)
- 耐炎繊維(カーボンフェルト)レギュラートウ/ラージトウ
- 耐炎繊維(アクリル系)
さわり心地など好みで選べば良いですね。チクチクしないスパッタシートなら「カーボンフェルト」の素材を選ぶと良いです。
地面に伝わる熱を遮断する
焚き火シートには焚き火台の下に敷くことで、地面に伝わる熱を遮断する役割があります。
薪が燃えるだけで炎が見えなくても高温の
耐熱のスパッタシートを敷けば地面を守ることができるので気持ちよくキャンプで火を使えます。
断熱性は厚みがある方が熱を地面に伝えにくくなります。シートが薄い場合には重ねて敷いて2層にすれば温度も上がりにくくなりますね。
焚き火台に合うサイズで選ぶ
スパッタシートは焚き火台に合うちょうど良いサイズを選びましょう。ピッタリサイズのスパッタシートを選んだほうが安く買うことができます。
小さくてちょっと不安であれば一回り大きいサイズを選びます。
ただし、大きすぎるのはデメリットになります。
ガラス繊維のスパッタシートの場合には同じ場所を踏みつづけたりするとボロボロになってしまう可能性があるからです。
解決方法としてはちょっと大きいという場合は折りたたんで使いましょう。
大きいサイズのスパッタシートが良い場合は薪ストーブやウッドデッキで使う時です。
真冬のキャンプではテントの中で薪ストーブで暖を取ることも多いですね。
そのような時にはテントの中で灯油ストーブを使うので、一回り大きめのスパッタシートを敷いておくと安心ですね。テントの素材はポリエステルが多く燃えやすいからです。
もしくはスノーピークの焚火台のように、専用の炭床が敷けるオプションがある場合もあります。スパッタシートは汚れやすいので気になるというかたにはおすすめです。焚き火台の下敷きはステンレスなのでスパッタシートと同じように地面を守ることができます。
焚き火シートのおすすめ
焚き火の時におすすめのスパッタシートです。
火傷をしないようにキャンプ用のグローブもあると良いでしょう。
スパッタシートのメーカーはそれほど多くないのですがトラスコ中山のスパッタシートはアウトドアでも定番ですね。
シートの表面は難燃性のコーティングがしてあるほうが焦げが付きにくいです。地面に直接敷いて汚れるものですが白っぽいカラーでは表面処理されていると良いですね。
TRUSCO(トラスコ) スパッタシート DX : 小さな焚き火シート
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートDXは、小さめの焚き火シートでAmazonでも人気です。両面に特殊シリコンをコーティングしているのが特徴です。
燃えている薪がスパッタシートに落ちても大丈夫。ノロをはじくタイプです。
サイズがコンパクトなミニサイズで焚き火にちょうど良いです。
610×610mmなので1~4人ぐらいまでは使えるサイズです。
大き過ぎないのでソロキャンプにも丁度良いですね。
TRUSCO(トラスコ) スパッタシート DXのレビュー
- 焚き火の灰や炭が地面に直接落ちないように敷いています。
- 繊維がそれほどチクチクしないのが良い。同じ場所で何回も折りたたむと傷んで穴が開くことがあります。
- 焚き火台の下に敷いて使っていますが、不燃性が高くおすすめ。
トラスコ中山 スパッタシートアルファー
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートアルファーは、ガラス繊維ではないのでチクチクしない素材です。
トラスコ スパッタシートアルファーはシートの触り心地も気にならないので使いやすく、難燃性の素材でおすすめです。JIS規格の難燃性試験で性能を検証されているC種合格品です。
耐炎繊維織物にシリコンの片面加工がされています。シートは平織りでアスベストのような有害繊維が無く安全です。
トラスコのなかでは920×920mmで0.43kgと軽いタイプですね。
スパッタシートアルファーのサイズは、4種類あるので必要に応じて適切な大きさを選びましょう。
スパッタシートのサイズ
- 1号:920x920mm
- 2号:920x1920mm
- 4号:1920x1920mm
- 6号:1920x2920mm
- ロール:1000mmx30m
価格はAmazonではその時によって変わります。
ご参考までとしてください。
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートアルファーのレビュー
- 芝生の上に敷いて、焚き火台をのせて使っています。920x920mmのサイズは丁度よい。
- 炭が下に落ちないようにしています。下が燃えないので安心感があります。
- 薪ストーブの下に敷いています。おすすめです。
防炎シート スパッタシート30cm×30cm SRECNO
SRECNOの防炎シートは、焚き火の「火の粉」がシートにあたっても大丈夫です。
薪ストーブの周りに敷いて周囲を保護することにも使えます。大きさが小さいので火災予防としての機能はないので注意です。
ガラス繊維のグラスファイバーで550度までの耐性がありシートが溶けることはありません。
防炎シートSRECNOのレビュー
- 開けるとガラス繊維なのでチクチクします。
- キャンプで焚き火台の下にしいて使っています。
- 保管の袋が付いていて、生地もしっかりしています。安くてコスパが良いですね。
ICHIFUJI スパッタシート 瞬間耐火温度1500度
ICHIFUJIのスパッタシートは瞬間耐火温度1500度まで対応可能な耐火シートです。
コストパフォーマンスに優れ評価も高いためAmazon’s Choiceの商品です。
プロも使う商品で溶接ではノロや火花にも耐えられます。
柔らかい素材ですがガラス繊維なので皮膚がチクチクすることもあるので注意です。
サイズは1m×1m、1m×2m、2m×2m、2m×3mがあります。
ICHIFUJI スパッタシートのレビュー
- テントで薪ストーブを使う時に使っています。縫製も丁寧で良いです。
- 1m*1mで900gあるのでバイクに乗せるとちょっと荷物になりますがキャンプで活躍しています。
- 焚き火台をのせて使ってますが芝も焦げにくいので安心感あります。
フェルト スパッタシート YS-F2-11 吉野
吉野の耐炎繊維フェルトのスパッタシートでハサミでカットすることができます。
フェルトなので軽くて柔らかいのが特徴。耐火性があり端からほつれてくることもありません。
「プレミアムプラチナ1号」よりも手軽につかえておすすめです。
耐熱温度は連続で250℃、瞬間は1300℃までの耐熱性があります。使う場合は水をまくと良いです。
焚き火だけでなく工具による溶接・溶断などで発生する火花やノロから地面を守ります。
サイズは1mの正方形です。(幅1000×長さ1000×厚み2.0mm)
JISA1323A種合格品防炎性能試験適合品。品番:1-3614-01
色が黒い焚き火シートなので焦げや炭の汚れが目立ちにくいのも良いですね。
TRUSCO(トラスコ) スパッタシートゴールドα 1号 シリカ繊維
シリカ繊維(高耐熱ガラス繊維)のスパッタシートです。
トラスコの「スパッタシートゴールドα 1号」はノロ受け作業用で火花やノロをシートに付着させるという特徴があります。溶接のシートには適していないので金属をガスで切断したりする作業よりも焚き火で使うのに最適ですね。
幅が820mm×長さが920mで厚みが0.81mmです。サイズとしてはキャンプやBBQで使いやすいですね。
RCF(リフラクトリーセラミックファイバー)を含んでいないので安全です。
スペック
- JIS A 1323 A種合格第55221号
- (財)日本防炎協会防炎性能試験 試験番号 C 2120012
- 重量:0.63kg
- ハトメ数:4
- 種別:1号
BUNDOK 焚き火シート BD-498
BUNDOK(バンドック) の焚き火シートで「BD-498」は、カーボンフェルト製です。
耐火マットととして使えるサイズで60cm×60cm。シートの周囲はほつれないようにステッチが入っています。
耐熱温度は約700℃です。
アウトドア用として火の粉や灰などが地面に直接落ちないようにするのに良いですね。
レビューでは灰で汚れたら焚き火シートを水で手洗いすると綺麗になるという口コミがあります。
MORIE 焚火シート カーボンフェルト生地
MORIEの焚火シートはカーボンフェルト生地で耐熱・防炎性があります。
柔らかい生地で軽量です。周囲の糸には耐炎性はないので直接、火があたらないように注意です。
耐熱性に優れている焚き火シートでバーナー用としてキャンプ場に持ち込むのに良いですね。コンロや薪ストーブに敷いて防火できます。
2枚入りでサイズは600mm×600mmです。
ガラス繊維が入っていないので皮膚への刺激も少ないです。皮膚の弱いかたにおすすめです。
スペック
- 材質:カーボンフェルト
- 寸法:60cm×60cm
- 耐熱 瞬間使用温度(℃):1300
- 耐熱 連続使用温度(℃):700
Supracing タキトラ焚き火台シート
VSHARKERのSupracing 「タキトラ焚き火台シート」です。
芝生などを守る防炎・耐火用のスパッタシートで折りたたみがしやすくコンパクトになるのでキャンプに持っていくのに最適です。
放射熱や火の粉、焚き火台の燃えカスなどから大地を守ります。キャンプ場や、ビーチ、バーベキューなどルールが厳しい場所でもマナーを守って場所が使えますね。
素材はガラス繊維(ファイバーグラス)なので素手で触ると刺激があるので注意です。※2021年に入ってからは特殊コーティングされました。
安いスパッタシートをさがしているかたにおすすめです。
サイズ:85cm x 65cm
DOD(ディーオーディー) タキビバビデブー 焚き火台シート
DOD(ディーオーディー)の「タキビバビデブー」焚き火台シートは、オクタゴン(八角形)でシートに足をひっかけないような形状になっています。焚き火を囲んで使うのに最適です。
焚き火台をのせて使うのにちょうど良い大きさで、サイズは100cm×100cmで収納すると33cm×20cmで厚みが5cmぐらいになります。また、収納バッグが付属しています。
カーキ色の焚き火台シートで、素材は不燃生地でガラス繊維ですが、両面がシリコン加工されているのでチクチクしません。燃えにくい素材で灰の汚れを拭き取ることができて便利ですね。
八角形で独特のデザインで深いグリーンのカラーがおしゃれです。
スペック
- サイズ:縦100cm×横100cm 厚み0.2mm
- 重量:460g
- 連続使用温度:(約)250℃
( 商品番号:FR3-754-KH)
コールマン(Coleman) 焚き火シート ファイアープレイスシート
コールマン(Coleman)の焚き火シートでFIREPLACE SHEET(ファイアープレイスシート)です。
キャンプで焚火台用の下に敷いて火の粉や燃えカスから地面を守ることができます。ハトメが付いているのでペグでしっかり固定できて安全ですね。
素材の生地はグラスファイバーで難燃性があり耐熱性は600°です。
バーベキューコンロの下に敷くのにちょうど良いサイズですね。
スペック
- サイズ:約80×80cm
- 収納時サイズ:約22cm× 22cm×4cm
- 重量:330g
- 2000037303
ZEN Camps 焚き火シート
ZEN Camps 焚き火シートで素材はガラス繊維です。瞬間耐火温度は約1500℃で耐熱温度は550℃まで対応しています。ハトメが付いており地面にペグダウンで固定することが可能です。
難燃性の糸で縫製されており、製造は日本で行われており品質が安心ですね。
サイズは96cm×60cmです。
CARBABY 焚き火シート
CARBABYの焚き火シートでシリコンでコーティングされたガラス繊維です。耐熱温度は1500℃まで対応しています。
4隅にハトメがあるのでキャンプでも使いやすいですね。
サイズは98x61cm、持ち運び用の収納袋が付いているので便利です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 焚き火台シート
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 焚き火台シート「UG-3300」です。
グラスファイバー製なので耐熱温度が高く700℃まで対応しています。
サイズが80cm × 80cmでちょうど良い大きさですね。
まとめ
スパッタシートは大きく分けると、「ガラス繊維」の素材と「耐炎繊維」に分けられます。
ガラス繊維は熱に強いですがチクチクする場合があるのがデメリットです。
ですが、スパッタシートといえば「ガラス繊維」が一般的で実績が豊富なので、防火という面では安心して使えます。
「耐炎繊維」といえばTRUSCOのスパッタシートアルファーが人気。
溶接のノロ受け作業をキャンプで行うわけではないので、「耐炎繊維」で十分です。
ちなみに、焚き火シートはアルミホイルで代用するひともいます。
直火が禁止のキャンプ場で急遽必要になった場合は100均でアルミホイルを買ってコンロの下に敷くのも良いでしょう。
でも、ちょっとみっともない感じもするので、キャンパーさんならスパッタシートを1枚もっておくと便利ですね。ホームセンターやワークマンでは、あまり見かけないのでネットで購入するのが手っ取り早いですね。
また、ブロックを敷いて養生するという方法もあり、自宅の庭で火を使う場合には良いですね。キャンプ場に持っていくには重いですが。
スパッタシートの例外的な使い方としては、タープの保護用として上に設置するキャンパーさんもいるみたいですね。熱に弱いのでタープの下で焚き火は避けた方が良いと思います。個人的には火事を防止するためとはいえタープに炎が燃え移ると危険かなと思います。
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